■天然醸造古式杉樽仕込醤油 手づくり醤露(ひしお)
■天然醸造古式杉樽仕込醤油醤露(ひしお)壺入り
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秋幸醤油は1890年(明治22年)の創業。上秋津に一軒だけ残っている老舗の醤油醸造販売元です。高さは7、8m、天窓からのふりそぞぐ外光、天然醸造蔵の梁にこびりついたもろみ、四季を通じた気温と蔵住み着きの微生物が醤油独特の香りを漂わせます。醤油づくりは手作りで、大豆を蒸して、麹麦をまぜ、室(むろ)のなかに入れ、麹菌をつけます。そうしてできた醤油麹と塩水を、二月中旬から四月未にかけて、杉の木桶に仕込む作業をおこないます。桶は直径2メートル、深さ1.8メートル、「30石桶」と呼ばれる木樽で、4klのもろみが入り、もろみは3年から1年寝かします。
夏には「プツプツプツ」という音が、蔵のなかに響き、創業以来定期的に行ない続けてきた撹拌(かくはん)作業・こだわりの天然醸造蔵ならではのあかしです
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「夏を何回通ったか(過ごしたか)。時を買ってもらっているのが、うちの醤油です」。
と秋幸醤油四代目黒田庫司さんは言います。熟成した時期がくると、もろみを圧搾して絞り出します。これが「生揚(きあげ)」と呼ばれる作業です。「生揚」に火を入れ、炊かれたものが醤油になります。黒田さんがつくる「天然醸造 醤醢露」は、普通豆かすからつくる製品とは異なり九大豆からつくります。これは、大豆の成分を十分に引き出すためのもので、刺身醤油、かけ醤油としてつくられており、ピリピリした「塩角」がとれた醤油色は、黒色に近く、濃厚でまろやかな味が特徴です。
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